タイラタイラ工務店(素人)

タイラタイラ工務店、という名の素人 DIYer のブログです。

Amazon Alexa の「定型アクション」のススメ。これでやっと使える IoT 家電操作ツールになる!

Amazon Alexa は声で色々やってくれるサービスです。その色々の中の主要な一つが「家電操作」。

私はここ数年「要らない子」だと思っていましたが、「マジ有能」と思うに至りました。その変化のキッカケが「定型アクション」。「定型アクション」は複数操作をまとめてできる Amazon Alexa の機能です。

もっとみんなに「定型アクション」を使って欲しい! 便利さを布教したい! ということで、今回は「定型アクション」のお話です。

この記事の要点

要点は以下です。

  • 「定型アクション」は複数操作をひとまとめにできる Amazon Alexa の機能。
  • 独自のキーワードで呼び出せる独自の操作を自分で作るモノ。
  • 家電のONとOFFをほどよくまとめると劇的に便利になる。
  • 外出(いってきます&ただいま)と就寝(おやすみ&おはよう)に関するモノは作って損なし。

以下についても紹介しています。

  • 私はこんな風に使って便利になりましたという具体例を紹介。
  • 定型アクションの作り方も一応紹介。

(前振り)Amazon Alexa と IoT 家電

このページを開いた方には説明不要かと思いますが、話の流れ上、極々簡単にだけ書かさせてください。(ただの前振りで大したことは書いてないので、知ってる人 or 本題に進みたい方は「こちら」をクリックして次へ!)

Amazon Alexa

Amazon Alexa は、声で操作し音声で答えてくれるクラウドベースの音声サービスです。その機能がついたスピーカを指すことが多いと思います。うちには以下の3台があります。

www.amazon.co.jp

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「時刻」、「天気予報」、「なぞなぞ」、聞けばたいてい音声で答えてくれます。「radiko」や「Yahoo! 乗換案内」などの Amazon 以外のサービスともつながるのも大きな特徴ですね。(「スキル」と呼ばれてます。)

IoT 家電

IoT 家電は、 Internet of Things 家電ということで、インターネットにつながる家電。単体ではスマホアプリから操作や管理ができるのが特徴ですかね。リモコンがスマホに埋まったイメージです。(モノにより他にも色々あるでしょうけど。)

既存の赤外線リモコンを覚えさせて IoT 化させるような機器もありますね。

うちでは以下のような製品を使っています。

www.amazon.co.jp

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1+1で200だ。10倍だ。

ということで(?)、ネットにつながる IoT 家電は、 Amazon Alexa とつながります。これで威力は10倍になります。音声による「家電操作」を目的に Amazon Alexa (のスピーカー)を買う人も多いでしょうね。

あと、 IoT 家電はたくさんのメーカーがあります。すると、それだけスマホアプリも多くなります。たくさんのアプリを使うなんて面倒です。その場合は Amazon Alexa に集約させて Amazon Alexa から操作をすれば解決になります。 Amazon Alexa が家電操作のハブになる訳です。これもデカイですよね。

だが、音声操作は意外と面倒(定型アクション導入前)

ですが、やってみると分かります。音声操作は意外と面倒です。

「Alexa、エアコン付けて。」

くらいならいいんですよ。でもね、出掛ける前に、

「Alexa、エアコン消して。」「Alexa、リビングの照明消して。」「Alexa、ポットの電源OFFにして。」「Alexa、加湿器消して。」「Alexa、ええと、あと何やっけ? いや、エアコン消えてたっけ?」

なんてOFFにしたい家電の数だけ話し掛けるのはかなり辛いですよ。過去、私はこれで音声操作をやめました。

・・・そう、そこで登場するのが「定型アクション」ですよ。

「定型アクション」のススメ

ここから本題です。

エアコン、リビングの照明、電気ポット、加湿器、まとめて操作できれば面倒さは解決じゃん、っていう話なんです。そのための機能が「定型アクション」。

まとめる4場面

まとめると改善するのは、「まとめて操作したい場面」が結構あるからです。私が思う場面は以下の4場面です。

  • 起床(おはよう) → ALL ON
  • 外出(いってきます) → ALL OFF
  • 帰宅(ただいま) → ALL ON
  • 就寝(おやすみ) → ALL OFF

いずれもまとめてONにしたり、まとめてOFFにしたい場面です。

Amazon Alexa では、その4場面に対して「アレクサ、おはよう」などの独自のキーワードで操作することができます。それが「定型アクション」です。

「定型アクション」は自分でキーワードと操作したい内容を予め設定をします。一度設定を済ませておけば「おはよう」「いってきます」「ただいま」「おやすみ」で家電を一括操作できます。

私の定型アクション

私はその4場面を以下のように設定しました。

  • 「アレクサ、おはよう」
    • 照明(各部屋)・加湿器・電気ポット : 電源ON
    • 天気予報の読み上げ
    • ゴミの予定の読み上げ
  • 「アレクサ、いってきます」
    • 照明(各部屋)・エアコン・加湿器・電気ポット : 電源OFF
  • 「アレクサ、ただいま」
    • 照明(各部屋)・加湿器・電気ポット : 電源ON
  • 「アレクサ、おやすみ」
    • 照明(各部屋)・加湿器・電気ポット : 電源ON

電源ON/電源OFF と書いてあるのは IoT 家電の操作になります。

エアコンは、 OFF はするけど ON はしないようにしています。付けたいと思った時に付ける家電だからですね。寝る時は、照明を消してすぐにエアコンも消すということがあまりなかったので、エアコン操作は外しました。こういう個人の好みで設定を作れるのはよき。

「アレクサ、おはよう」だけちょっとやることが多いです。朝は天気予報とゴミの予定を知りたいので、これらを音声で教えてくれるようにしています。

天気予報はデフォルトで備わっている「スキル」です。Amazon 謹製の「天気予報」という「スキル」があり、これにより読み上げができます。天気予報系のスキルは他にもサードパーティ製のものがあります。(ウェザーニュースとか Yahoo! 天気とか。)好みのものを独自で追加しても良いと思います。

ゴミの予定には Google カレンダーを連携しています。これには紆余曲折がありまして、設定のコツやメリデメなんかもあります。また別途語りたいなと思います。

私の場合、この4つの「定型アクション」を作っただけで、 Amazon Alexa が激使えるツールになりました。特に出かける時なんかが便利です。音声操作にせよ、手動操作にせよ、

「消し忘れがあるかもしれない・・・」

という不安がありましたが、これで払拭できました。この解放感がよかったですね。

「定型アクション」との付き合い方

便利なんで色々作ろう、ってなりかけましたが、今くらいの状態がベストかと思っています。私なりに思った「付き合い方」というか「使うコツ」です。

多く作らない

「定型アクション」は4つくらいがちょうどいいと思います。というのは、「定型アクションは覚えなきゃいけない」からです。

覚えるものが増えるのはストレスだと思いますので程々にして、個別の操作とバランスを取るのがよいと思います。

ガジェット系の YouTuber さんが『「アレクサ、撮影モード」と言うと照明を付けてうるさい家電を止めてくれるのが便利だ』ということをおっしゃっていました。こういう覚えやすくて使える「定型アクション」はナイスアイデアだと思いました。「撮影モード」なんて特殊で忘れにくいですし。

グループを使わない(多用しない)

実は「定型アクション」と似たような複数家電を操作できる概念があります。それが「グループ」。

例えば「キッチン」グループと「リビング」グループを用意して、それぞれに対応する家電を登録します。「キッチン」には電気ポットとキッチンの照明を、「リビング」には加湿器とエアコンとリビングの照明を。この状態で、「アレクサ、キッチンをOFFにして」というと、電気ポットとキッチンの照明の2つがOFFになります。

これ自体はこれで便利に使えます。というか私も使ってます。

「定型アクション」では「グループ」に対する操作も登録できます。なので、

  • 「アレクサ、いってきます」
    • 「キッチン」グループと「リビング」グループ : 電源OFF

なんて登録も可能です。便利そうです。

なのですが、「定型アクション」>「グループ」>「家電」のような多重構造になると、「グループに追加しただけのつもりが定型アクションでも動いてしまった」みたいな想定外の動きをすることがあります。上手く設計できるような方なら問題なのですが、こういう多重構造は想定外の動きをしがちなので程々にしとくと良いと思います。

できる人はいいんです。「定型アクション」と「グループ」をその関係を考慮しつつ上手く設計できる人は。設計が面倒だと思う人は最初から避けたほうが楽になれると思います。

「定型アクション」の作り方

「定型アクション」の作り方にも触れておきましょう。「定型アクション」は Amazon Alexa のスマホアプリで作成します。

「定型アクション」の作り方の手順

以降は2021年1月現在の方法を記載します。

「定型アクション」画面を開く

アプリを起動したら、右下の「その他」をタップします。その中に「定型アクション」がありますのでこれをタップします。

定型アクションを開く
定型アクションを開く

新しい定型アクションを作成する

右上に「+」ボタンがあるのでこれをタップ。

新しい定型アクションを作成する1
新しい定型アクションを作成する1

すると新しい定型アクションを登録する画面になります。

新しい定型アクションを作成する2
新しい定型アクションを作成する2

3つの入力箇所があるのでそれぞれ入力します。

  • 定型アクション名 : 何でもいいです。が、次の「実行条件を設定」と同じにすると混乱が少ないのでオススメ。
  • 実行条件を設定 : 「音声」を選び、操作をするために呼びかけるキーワードを記入します。後述しますが「おはよう」とかがオススメ。
  • アクションを追加 : 操作したい家電などを入力します。
実行条件を設定

「実行条件を設定」をタップすると、以下のような画面になります。「音声」以外も選べますが、今回は「音声」を選ぶことにして話を進めます。

実行条件を設定1
実行条件を設定1

この後に呼びかけるフレーズを入れます。

実行条件を設定2
実行条件を設定2

アクションを追加

「アクションを追加」をタップすると、以下のような画面になります。

アクションを追加1
アクションを追加1

アクションには、 Alexa のデフォルトの機能に加え、追加したスキル、連携済の IoT 家電を選ぶことができます。

画像では、エアコンの電源をONにする操作を例示しています。こんな感じで色々できます。

アクションを追加2
アクションを追加2

アクションを追加3
アクションを追加3

アクションを追加4
アクションを追加4

アクションを追加5
アクションを追加5

ここが惜しいよ「定型アクション」

「定型アクション」はメリットが多いと感じてますが、気になる点もあります。いずれもデメリットと呼べないレベルの大した話ではないのですが。

設定場所が分かりづらい

スマホアプリからは「その他」>「定型アクション」でたどり着けます。そんな手間ではないのですが、スキルや連絡や音楽再生などにくらべて影が薄いです。のでそもそも存在に気づきにくい?

連絡や音楽再生なんて全然使わんけどね。ま、人それぞれでしょうけど。 Amazon は「定型アクション」を推してないのかな?

返答が雑

私「アレクサ、いってきます。」

ア「・・・はい。」

私「アレクサ、ただいま。」

ア「・・・はい。」

「定型アクション」の Amazon Alexa は基本返答が冷たいです。「いってらっしゃい」とか「おかえりなさい」とか言ってくれません。キーワードを自分で作っている以上はそういう返答になるわな、とは思いますけどね。逆にクールな反応が好みな方には向いていると言えるでしょう。

PC から設定できない

実は、 Amazon Alexa の設定は PC からでも可能です。以下のURLにブラウザでアクセスします。

https://alexa.amazon.co.jp/

が、「定型アクション」はありません。他の設定に関しても、スマホアプリに比べてかなり遅れている感があります。

スマホは画面も小さく文字操作も不便。 PC でできるに越したことはないと思っているんですけどね。これは残念です。

ちなみに、 Windows 用のアプリもあります。

https://www.microsoft.com/ja-jp/p/amazon-alexa/9n12z3cctcnz

ま、私は使ってませんけどね。

編集後記

「定型アクション」って、私が「Echo Dot 第3世代」を買った当時はなかった機能だと思うんですよね。なので当時は家電操作の便利さを享受できていませんでした。私みたいな人は少ないとは思いますが、昔に買ってイマイチ使えていなかった方は「定型アクション」で Amazon Alexa が蘇るかも知れません。ので、是非試して欲しいですね。

とうことで、「定型アクション」はいいぞ! というお話でした。