タイラタイラ工務店(素人)

タイラタイラ工務店、という名の素人 DIYer のブログです。

VVFストリッパーは「P-958」を買いましょう(ド素人が挑戦する第二種電気工事士試験)

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第二種電気工事士試験の技能試験では「工具」を自分で用意する必要があります。それについては別の記事に書きました。

flat-and-flat.com

で、その記事に出てきた「VVFストリッパー」。これは「P-958」を購入することを強く推します

今回はその理由についてです。

VVFストリッパーとは

知っている方は飛ばし読みいただきたいですが、そもそもVVFストリッパーとはなんぞや、どんな種類があるのか、についても書いておます。

VVFストリッパーの用途

VVFストリッパーは、VVFケーブルの被覆を剥くものです。

ケーブルの外装(シース)を剥いたり、

ケーブル外装ストリップ
ケーブル外装ストリップ

出典:P-958 VVFストリッパー 【HOZAN】 ホーザン株式会社

芯線の被覆を剥いたり、

ケーブル被覆ストリップ
ケーブル被覆ストリップ

出典:P-958 VVFストリッパー 【HOZAN】 ホーザン株式会社

といった事を目的とした工具です。

第二種電気工事士では、この作業はたくさん行いますので、必須のツールと言えます。

VVFストリッパーの種類

P-958タイプ(万能タイプ)

P-958 VVFストリッパー
P-958 VVFストリッパー

出典:P-958 VVFストリッパー 【HOZAN】 ホーザン株式会社

HOZAN にて「P-958」という型番で販売されているタイプです。(公式サイトでは「万能タイプ」と呼ばれている模様。)

先端で「のの字曲げ」という必須作業ができたり、印字されているスケールにより長さを測ることもできます。電気工事士試験のためにできた工具といった感じですね。

当ブログでは HOZAN 社の型番である「P-958」タイプという呼び方をしてます。が、他社からも同等の商品は販売されています。

ガッチャンタイプ(ワンアクションタイプ)

VVFストリッパー ワンアクションタイプ
VVFストリッパー ワンアクションタイプ

出典:P-929 VVFストリッパー 【HOZAN】 ホーザン株式会社

グリップを「ガッチャン」と握ると被覆を剥くことができる工具です。

  • ケーブルの外装(シース)
  • 芯線の被覆

の2つを剥くことに特化しています。

(参考)電工ナイフ

VVFストリッパーではないですが、これも同様の目的で使えるので一応紹介します。(そもそもそれ以外の目的がある必須工具なのですが。)

電工ナイフ
電工ナイフ

出典:Z-680 電工ナイフ 【HOZAN】 ホーザン株式会社

電工ナイフで被覆剥きを頑張る、という方法もあります。まぁ、これでやる人はほぼいないと思われますが。

こちらのマンガでは、博士は電工ナイフで施工していますね。

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「P-958」を選ぶ理由

ここからが本題。

「P-958」を選ぶ理由は以下の2つです。

  1. 一番使われていて勉強しやすいから
  2. 被覆を剥く以外の作業にも使えるから

2つとも大きな理由です。

一番使われていて勉強しやすいから

これから技能試験の勉強をする初心者は、工具の使い方から勉強することになります。参考にするであろう多くの動画や書籍で「P-958」が使われています

逆に言うと、「P-958」以外の工具の場合は、その工具で解説しているモノが少ないので利用しにくいという消極的理由があります。工具自体の良し悪しではないんですね。

ということで、勉強が圧倒的に楽になります

動画でも「P-958」

当ブログで推している HOZAN さんの YouTube 動画があるのですが、こちらでは「P-958」が使われています。動画の通りにやるなら「P-958」一択でしょう。

いや、この動画以上の教材がないのだからそら「P-958」を使うしかないでしょう。だって、見ながらやるなら同じ工具じゃないとやりにくいでしょう、うん。

書籍でも「P-958」

かずわん先生(藤瀧和弘先生)の書籍でも「P-958」が使われていますね。 HOZAN だから「P-958」にすべきって訳でもないんですね。これはもうデファクト・スタンダードですわ。

※ 動画や書籍については以下の記事にて紹介しています。

flat-and-flat.com

被覆を剥く以外の作業にも使えるから

以下の用途にも使えます。

  • ケーブルや銅線の切断ができる(ペンチを使わずに済む)
  • のの字曲げ加工ができる(ペンチを使わずに済む)
  • 長さを測ることができる(布尺などのスケールを使わずに済む)

実際にやってみると分かりますが、技能試験の大部分を「P-958」でカバーできるようになります。

これと、圧着工具とプラスドライバー、これがよく使われるでしょうか。他の工具はあまり利用機会はありません。

「P-958」は試験専用工具になっている、と言ってもいいくらい、技能試験との相性が圧倒的によいのです。試験で施工する内容ができるように設計されています。

(参考)ガッチャンはどうか?

被覆を剥く工具としての完成度はガッチャン式の方が高い、と言われることが多いようです。実際に現場では「P-958」ではなくガッチャンが使われるようです。まあ、そりゃそうだろうとは思います。

私の意見は、『初心者の DIYer が技能試験に臨むのであれば「P-958」一択』です。

もちろん、絶対ではないです。

  • 初心者の DIYer ではなく、職業としての電気工事士を目指している
  • 手元にガッチャンがあり、ガッチャンに使い慣れている
  • ガッチャンをどうしても使いたいというモチベーションが高く学習意欲も高い
  • ガッチャンを使うことを前提とした教材を持っている

のようなガッチャンを使う積極的な理由がいくつかあるのなら、むりに「P-958」を選択しなくてもよいとは思います。

ですが、初心者の方で『試験終了後に使うことを考えるとガッチャンの方がいいのかな?「P-958」を使わなくなるならもったいないしな』くらいに考えられているようなら、まずは「P-958」で試験を突破し、合格後にガッチャンを買う方が良いとオススメします。

もちろん個人の意見ですから、参考程度に考えていただきたいですよ。「P-958」単品だとAmazonで3千円弱です。試験突破のためのリスクとストレスをその金額で減らせるなら、十分に見合った金額じゃないかな? と考えます。

だって、再試験になったらもっと金額掛かりますしね。。。

多分、初心者で何を買うべきか悩むところってこの部分かなと思うんですよね。後々使うことになる工具を使うべきではないか、と。技能試験は割り切った方がいいよ、というお話でした。